2021年12月10日
茶の起源と伝説 その1
茶がいつ誕生したかについてをかなり前に茶の歴史で綴りましたが、再び取り上げたいと思います。茶として確立された陸羽(? - 804年)以前の時代ははっきり分っていませんが、松下コレクションの会長の松下智先生が率いる研究グループが長年調査報告をされており著書に記されています。おそらく5000年前にはチャノキがあったとされ、中国雲南省からラオスやベトナムの北部山間地を流れるメコン川上流部辺りではじまったのではないかと伝えられています。原住民が茶を食用として用いていたのではないかともいわれています。中国で世界最古の茶葉が発掘され、科学者のグループによれば紀元前1世紀ごろに摘み取られた茶だったことが明らかとなっています。さらに西チベットの遺跡でも同様の茶葉が見つかっており、分析の結果から紀元2世紀~3世紀ごろのものだと判明されています。つまり漢王朝の時代には茶の取引が行われていたことが分かったのです。そしてさらに今月、山東省にある古墳で茶葉の茎や葉に似たような炭化した遺物を見つけ出し、その結果紀元前453〜410年頃の茶葉でありお茶を淹れた後の出がらしであるころまで結論つけました。紀元前5世紀といえばまだ戦国時代初期の頃であり、おそらくこの時代には既に茶を淹れて飲んでいたことが明らかであることがいえます。 その2へ
Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 04:05│Comments(0)
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