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2017年02月10日

菊川赤レンガ倉庫

 我が町菊川の駅前商店街の一角に、「菊川赤レンガ倉庫」という建物があります。
 この菊川赤レンガ倉庫は、当初は「富士製茶工場」として1892年に建設されました。
 牧之原の開墾が始まって以降、周辺域に工場や物産店が次々と建てられ、お茶の再製機械が本格的となっていきました。
 20世紀にはいり、東海道線が菊川(堀之内)駅ができると、菊川にも製茶場が建てられていきます。
 茶商家原崎源作(1858~1947 相良町生まれ)らによって再製茶事業として建てられた工場は、茶葉の保管倉庫だけではなく、再製加工の作業場であるいわば合組としての役割を担いました。やがて、「富士製茶」は静岡市に拠点を置くようになり、静岡茶の輸出会社として繁栄されていくようになったのだが、1945年、静岡大空襲により、原崎の自宅、所有する工場や会社が焼失、辛うじて菊川の製茶工場は残りました。
命からがらで疎開した浜岡で亡くなると同時に富士製茶としての機能も失われました。工場の跡地には、桜井医院という病院の薬剤の倉庫として使用されていましたが、21世紀になって菊川駅周辺で区画整理が行われると、倉庫を手放すことになりました。その後、倉庫を解体する計画もあったのですが、シンボルとして残し、生かしていきたいと話す赤レンガ倉庫保存会の強い訴えにより、2005年に県の指定文化財に登録されました。赤レンガ倉庫保存会はNPO菊川まちいきとして活動され、週末土日に無料開放、コンサートなどイベントもされています。
 建物はすべてレンガで構成され、イギリス積みという積み方をされています。柱型、臥梁、窓廻りの意匠までもがレンガで使用されていて、基礎の部分は高温で焼成された焼きすぎレンガが使用されています。また、内ま部は木造2階構造となっており、梁をレンガ積みの中に差し込んで、梁、2階床を構成しています。菊川茶が発展されたのは、この赤レンガ倉庫がはじまりです。
菊川赤レンガ倉庫
菊川赤レンガ倉庫
菊川赤レンガ倉庫
 写真はレンガ倉庫内でフリーマーケットが開かれた様子です。


 菊川まちいきのホームページは http://www9.plala.or.jp/kikugawamatiiki/index.html

 



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Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 01:15│Comments(0)お茶紀行
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