2021年02月06日
寒害対策と春肥
寒い時期が続いていますが、冷え込みが強かった1月と比べると穏やかな日もあり、雨が降った日も発生しました。これからは雨と晴れが交互にやってきて徐々に春が近づく、いわば三寒四温が続いてくるようになります。今後は平年よりも気温が高い日が続く予想です。暖かくなれば休眠状態だった越冬芽が覚醒し萌芽に向けて生育しだします。さて、1月は寒く山間地では雪が降ったところが多く見受けられました。葉枯れした場合、被害にあった枯れ葉だけが乾燥し収縮して摘採面上に立ちあがってくるので芽を残して浅く整枝することで新芽に混入を防ぎます。また、遅れ芽等が混入することを防ぐために、摘採面を整える化粧ならしや残った遅れ芽を落とすための春整枝があります。このような作業は萌芽期よりも50~60日前とされる2月下旬~3月上旬、山間地では3月上旬~中旬が適期とされます。それよりも前にしたほうが良いのが春肥です。春肥作業をするにあたっては土壌が十分に含まれた養分と潅水対策が重要です。肥料は水によって溶解して土壌中で分解し、養分が茶樹に吸収されるので雨の前日に施肥を行うのがベストです。また土とよく混ぜることで分解を高めます。逆に混ぜないと片寄りが生じたり濃度障害を起こす可能性があります。施肥の量にも注意が必要です。何回かに分けてするのが良いとされています。天候や気温の変動に注意してタイミングを見ながら計画を策定して行った方がいいです。こちらも参照