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2017年01月20日

柴本さんについて

 プロフィールによると、農家3代目とされています。おそらく牧之原開墾後からだと思われますが、近隣に身内と思われる柴本家の古い建物があるので半世紀前には存在していたと推測できます。2代目までは牧之原では一般的な深蒸し茶として共同茶工場に生産されています。
 柴本さんは農林大学校を卒業後、宮崎県西臼杵郡の一心園という茶農家に2年余り滞在し研修されたそうです。宮崎は釜炒り茶の生産地であり、高校時代から釜炒り茶に溶け込んでいったそうで、釜炒り茶を作ることを目指してきたそうです。おそらく農家の引継ぎではなく、「釜炒り茶柴本」として独立した形になってます。
 釜炒り茶の持ち味は華やかな萎凋の香りとまろやかな味わいを楽しめることです。萎凋とは摘採後に茶の葉をしおらせ発酵させることです。釜炒り茶すべてにいえることではありませんが、深蒸し茶とはほぼ対照的です。深蒸し用の茶葉は、蒸してから揉んで乾燥(火入れ)するまでに長くて半日程度なので香りはしますが一時的です。それと比べて釜炒り用の茶葉は工程にもよりますが、日干し(発酵)させてからじっくりと手間暇かけて攪拌、火入れ(乾燥)を行うので日をまたいでしまいます。時間が経つにつれてほんのりとした香りが引き立てられます。こうした工程で烏龍茶や紅茶を作ることができます。もっといえば、元来の中国茶が釜炒り茶の発祥です。
 「柴本」茶は、原点に返ってお茶を作り出し、新しいお茶を生み出そうとしているのだといえます。
柴本さんについて
柴本さんについて

 牧之原に帰省後、「釜茶こってり味」を生み出し、ふじのくに山のお茶100選コンテストで登録、認定されます。こってり味は緑茶を使った一般的な釜炒り茶です。その名の通り、こってりした味です。蒸し茶のような渋みがなくマイルドです。また、ヤギ農法を使った緑茶「釜茶 すっきり香」を出しています。これは、ヤギの糞を堆肥して、茶畑の肥料にして使われてる緑茶釜炒り茶です。若干薄い渋みを感じるものの甘い透き通った香りを引きたてた上品な味です。さらにここから烏龍茶を目指したお茶を作っていきます。「香り美」はあまり知られていない品種の緑茶を使っています。HPでは中国茶となってますが、おそらく日本茶だと思われます。「蜜紅茶」も台湾茶と表記されてますが、印雑という品種を使った日本茶だったと思います。(間違ったら済みません)また、「焙煎烏龍」「十茶十色シリーズ」などの商品も出されています。
 上野や京都、紅茶サミット等全国規模の多くのイベントに出店されています。最近は台湾の茶業からも評価されています。なんといっても凄いのは、ヨーロッパポーランドに招かれたことです。お茶好きのあるポーランド人が柴本さんと出会い、昨年の夏ポーランドに出向いて販売PRをされました。
 今年は新種を増生したので新たに生産も増えそうです。今後の期待が楽しみです。

   詳細は、https://kamacha.jimdo.com/ をご覧ください。
  ちなみに私がでっかく映っている写真がございます。


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Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 02:08│Comments(0)その他
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