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2024年08月31日

三重県の茶について その1

茶主要5大産地(静岡・鹿児島・京都・三重・埼玉)の中でまだ三重県を取り上げていませんでした。今回は三重県の茶について取り上げていきたいと思います。三重県は静岡、鹿児島に次いで3番目に生産量、面積を誇る産地です。三重県の茶は伊勢茶としてブランド化され知られています。三重県の茶産地は旧伊勢の国の全域にまたいでくり広がっています。三重県の茶については古くから言伝えがあり、史料によれば西暦900年代の初め頃に飯盛山浄林寺(現在の四日市市水沢町の一乗寺)において当時の住職が空海(774〈宝亀5〉-835〈承和2〉)の手によって唐からのチャノキを植えたのがはじまりであるといわれています。僧侶は空海(弘法大師)によって製茶の教えを受けたといわれ、その茶は「冠山(かんざん)茶の木原」と呼ばれ、水沢地区の雲母峰(きららみね)の南側山裾の急斜面に他の樹木に混じって存在しています。この「冠山茶の木原」は、昭和56(1981)年に市指定記念物(史跡)に指定され、市と地元の保存会で保護・管理されています。四日市市では毎年ここで奉納されています。その後重税による衰退もありつつも伊勢茶の名は全国に広まっていきました。江戸時代になると四日市周辺の松坂、菰野から伊賀の方まで茶栽培が行われるようになりました。四日市にある常願寺の住職中川教宏(なかがわきょうこう 1806-?)は1849(嘉永2)年、宇治から良質の茶の実を持ち帰って植栽し技術を開発したことで発展し後に製茶工場が建てられ、次第に海外へ輸出されるようになり明治初期には茶園面積が4,000ha超と当時の静岡県よりも広く存在してました。その後技術革新を遂げ現在では全国第3位を規模を誇ります。



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Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 21:58│Comments(0)お茶全般お茶紀行
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