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2023年12月06日

岐阜県の茶について その1

岐阜県といえばあまり茶のイメージがわかないかと思われますが、お茶を作られているところがあります。生産は美濃地域がほとんどで、美濃茶ともいわれます。その美濃でも大きく分けて揖斐と白川とで分かれます。揖斐(いび)は大垣市や関ヶ原町といった西濃地区にあり、滋賀県や福井県と接しています。そのため冬期は積雪が多い地域でもあります。揖斐川沿いに開けた地域で古くから生産がされています。もう一方の白川(しらかわ)は白川町を中心とした、美濃地方中央部の山間地域を中心に生産されていて、木曽川や飛騨川とその支流に沿った傾斜地で多く生産されています。白川では北は下呂市や郡上市でも生産され、県内北限の産地です。東(東濃)は恵那市や中津川市でも生産されており、長野県と接しています。いずれも冷涼で昼夜の気温差が大きく、冬は厳しい寒さとなりますが、常に空気に適度な湿り気があり、土壌も赤土と環境的に良好なため茶の生産に適しているとされます。それが高い香気とまろやかな味を生み出しているといえます。生産のほとんどが白川町や東白川村が多く集中しています。
 白川茶の発祥について明確な記録は残っていませんが、説によれば養老年間(西暦717年~724年)に泰澄(たいちょう)大師(682-767)という僧侶が京都から茶の種子を持ち帰って栽培されたといわれていますが、『茶経』を書物した中国・唐の陸羽(? - 804年)よりも活躍が前であり定説ではないとされます。村誌によれば、約450年前の室町時代に加茂郡大沢村(現在の東白川村五加大沢)の幡龍寺(ばんりゅうじ)という住職が宇治から茶の実を持ち帰り、村人に配って植えさせ当時流行していた疫病の予防のために栽培をすすめたといわれています。寺は廃仏毀釈により壊されてしまいましたが、寺の跡地には白川茶発祥の地の茶畑が今なお存在しています。 つづく


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Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 08:35│Comments(0)お茶全般お茶紀行
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