2023年10月31日
駿府お茶壺道中 その1

大河ドラマではどうする家康で人気を集めています。今後の物語は関ヶ原の戦いから家康(1543-1616)が1603年に江戸幕府を開いてその余生が描かれていきます。家康の墓地は久能山東照宮にあります。
さて静岡では毎年駿府本山お茶壺道中行列が開催されています。これは徳川家康と大いに関係があります。駿府(静岡)は家康にとって大御所の場所でありました。お茶を愛飲していた家康は、静岡市北部の井川にある大日峠のお茶蔵の建設を命じました。そこに新茶の季節に摘み取ったお茶を茶壺に入れてお茶蔵で保管・熟成をさせ、秋になると保管していたお茶をお茶蔵から運ばせ、茶会を催してお茶を楽しみました。これが駿府本山お茶壺道中行列の発祥とされています。今年でお茶壺道中行列は昨年に40回を迎えました。まず静岡本山茶を茶壺に入れて封印する「茶詰めの儀」が5月27日に行われ本山熟成茶が井川大日峠のお茶蔵に保管されます。そして10月28日に大日峠のお茶蔵から取り出され(蔵出しの儀)、その茶壺が徳川家康を祀る久能山東照宮に届けられました。そして熟成茶を奉納する「口切りの儀」が行われました。写真はその報道の写真を添えたものです。