2021年12月23日
中国茶芸と茶器 その2 その他


蓋碗の使い方はすきまができるようにふたを少し斜めにずらして中指と親指を使って碗の最上部を持ち、ふたを人差し指で押さえながら抽出します。お湯を抽出する前に茶葉を入れるのですが、茶則(ちゃそく)と呼ばれる竹でできた円筒を半分に切ったようなものから、竹べらでできた茶杓(ちゃしゃく)というさじですくいます。抽出する際は小さな湯呑みを意味する茶杯(ちゃはい)か大きな器の茶海(ちゃかい)に注ぎます。その際四角い盤上でできた茶盤を用います。これらの茶芸は日本の煎茶道へと受け継がれていくことになります。
また、茶海から聞香杯(もんこうはい)という細長い器に移し注いで香りを楽しみながら飲む茶芸もあります。これは台湾の風習から生まれたものです。聞香杯の使い方は https://www.o-cha.net/omotenashi/bunkouhai.html を参照ください。また、YouTubeでも"中国茶器"と検索するだけで様々な淹れ方が動画で見れますので参考になります。ちなみに写真は2019年6月の京都吉田山での中国茶会の催しです。