2021年11月06日
歌川広重東海道五十三次展

掛川にある二の丸美術館では歌川広重東海道五十三次展のコレクションが展示されています。歌川広重(1797(寛政9)年-1858(安政5)年)の描かれた東海道五十三次は日本橋から京都までの宿場の風景を1830年代に版行されていますが55(もしくは56)図から成っています。東海道五十三次には約20もの版元があります。大井川の川越人足(島田・金谷宿)の様子が描かれているのは印象的です。ただ、牧之原開拓が開かれたのは明治以降であり、日坂や掛川も含めて茶の背景は描かれていません。丸子宿には古くから茶屋があり茶店の様子が描かれてはいるものの実際の証拠がありません。茶の背景として描かれているのは草津(滋賀県)宿で、宇治の茶として描かれています。信憑性はわからないものの宇治茶の様子を描いたものであることがわかります。ちなみに歌川広重には五代目までおり、三代目歌川広重(1842~1894)による大日本物産図会の「宇治茶製之図」では宇治茶の製法の様子が描かれています。(こちらはコレクションされていません)
詳しくは二の丸美術館のホームページ https://k-kousya.or.jp/ninomaru/ をご覧ください。