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2021年09月10日

ケニアの茶 その2

ケニアに20世紀になって初めて茶の苗が植えられて以降、イギリスの大手茶産業の資本会社によって紅茶の生産が広げられていきました。今では国内に生産体制が組織化され、小規模生産者から生葉を集荷して独自の生産指導のもとで良質茶葉が生産されています。セイロン紅茶と同じような一芯二葉の手摘みで収穫され、輸出向けの上級茶葉のグレードが世界の消費の中心を担い世界最大の輸出量を誇っています。ケニアの紅茶は香りもフレッシュで明るい紅色の水色をしていてマイルドながらすっきりとした渋みとフレッシュな味わいがあると伝えられています。私自身はまだ飲んだことがないものですみません。2017年調査では40万tを超える生産量となっています。ケニアは2度の雨期と乾季を迎え、生産期は大まかに1月末~2月と7~9月の2回とされています。ケニアの茶産地では規則的に天然(有機)肥料が使用されオーガニック茶としてつくられています。病害虫に強い品種を栽培していることや雑草が生えにくいことで農薬を使うメリットがほとんどありません。また近年ではアフリカ市場開拓によって日本で生産ライン導入による高品質な緑茶の生産体制構築の検討を進められてきており、設備導入に向けた茶葉の品質調査や静岡県から農業者を招いての人材研修が取り組まれ、大手茶機械メーカーが導入されました。よりいっそうの生産稼働を目指しています。しかしながら一方で気候変動によって壊滅の危機に直面しているとの報告もされています。「気温の上昇」「不規則な降雨パターン」「干ばつ」「新たな害虫の大発生」によって減産も余儀なくされ世界に影響が広がることが予想されます。こうした気候変動は今後他の場所でも起こりうるとされ、日本も他人事ではありません。こうした課題と期待が入り混じるなかでどのような発展が遂げられるのか注目されます。


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Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 00:12│Comments(0)お茶全般お茶紀行
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