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2017年11月06日

藤枝の茶

先週末藤枝のお茶香ロードに見物に行ってきました。藤枝もお茶の町として知られています。藤枝市北部、旧岡部では聖一国師の生誕地と隣接してたこともあってか、室町時代から茶栽培が盛んでした。朝比奈川流域沿いの山間の傾斜地で多くの茶が生産されてきています。江戸時代にここで初めて玉露を製造されました。なお玉露については後日詳しく語ります。また、藤枝かおり(藤かおり)という品種の茶が生み出されたことでも知られています。この品種は森薗市二氏、小柳三義氏の二人の茶業家が約20年ほど前に生み出したものです。藤枝かおりはやぶきたと「印雑 131」という品種を交配して育成した固定品種で、印雑131はインドアッサム系のチャノキを品種改良したものです。藤かおりが品種名であり、藤枝市茶商工業協同組合が藤枝かおりという名前で市内のマーケットで販売しています。アミノ酸成分が多く含まれていて、ジャスミン様な爽やかな味と香りが特徴です。藤枝全体で約1200ha(牧之原市の半分、旧島田市と同程度)の茶園面積を誇ります。 
 明治にはいってから静岡茶が輸出品目となって大量生産されていくと次第に藤枝にも茶業関係の仕事をする者たちが多く集まっていきました。1902年には藤枝製茶貿易株式会社を設立され、茶産業のまちとして発展していきました。多くの茶商がこのあたりに集積地として生み出し、ここを茶町と名付けられました。お茶香ロードが開催されたのはこの辺りです。藤枝製茶貿易株式会社は運営こそされてはおりませんが、建物はそのまま残されています。詳しいことは http://www.fujieda.gr.jp/contents/NOD272/ をご覧ください。


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Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 14:06│Comments(0)お茶紀行
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