2021年09月25日
抹茶の製造工程





抹茶については過去にもふれてきましたが、抹茶の製造工程についてはまだふれていませんでした。抹茶ができるまでの製造工程を一連にまとめると、 摘採(茶摘み)→篩分(しぶん)→蒸熱→冷却散茶→荒ら乾燥→木茎分離→仕上げ乾燥→粉砕 となっています。被覆栽培された茶葉を刈り取ったあと、生葉の切れ葉を除くために篩(ふるい)分け作業を行います。その後蒸し機に投入します。回転攪拌(かくはん)式蒸し機で15~20秒程度茶葉に打圧を与えながら蒸していきます。次に風を使って露を吹き飛ばしながら蒸熱後茶葉を速やかに冷やす、つまり散茶機で冷却作業を行います。散茶機は数個あり、あんどんという高さ5~7m程のネットに覆っている送風機です。吹き上げられることで蒸し露が除去され冷却されます。これを4,5回繰り返された後下段にある碾茶炉に散布されます。その後乾燥工程へと移っていきます。荒ら乾燥は煉瓦造りのオーブンのような施設(碾茶炉)で乾燥され、温度は200℃に達します。その後温度は徐々に下げ30分程度要します。それから葉と茎を分ける選別が行われ、仕上げ乾燥を60℃前後でされていきます。仕上げ加工された碾茶は臼を用いて粉砕されます。写真は島田市鍋島地区にMatcha Organic Japan(抹茶オーガニックジャパン)がオープンしたカフェMatcha Moreが抹茶工場をオープンさせ、今年7月に牧之原市の茶園で抹茶用として摘採、製造された様子です。 詳しい内容は https://www.instagram.com/p/CRLQT7QgRph/?utm_source=ig_web_copy_link でご覧になれます。
また、ふじのくに茶の都ミュージアムでは今年10月11日まで「世界も注目する抹茶のすべてを探る」企画展をやっております。ギャラリートークの模様
の中で製造工程について詳しい説明をされています。企画展の詳細は https://tea-museum.jp/event/matcha.html をご覧下さい。
Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 03:54│Comments(0)
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