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2020年01月23日

玉緑茶

緑茶(日本茶)の一種に玉緑茶(たまりょくちゃ)というのがあります。玉緑茶は細長い針状の形をしている煎茶と違い、まが玉のような形状をしているのが特徴的です。静岡県ではあまり見慣れない茶だと思いますが、それもそのはずで主に佐賀県を中心とした九州で多く製造されています。玉緑茶は釜炒り製と蒸し製に分かれます。日本の釜炒りについては過去にも述べたので、蒸し製について述べていきます。
 蒸し製玉緑茶は茶葉の形がぐりっと丸い形からぐり茶といわれてます。ぐり茶は伊豆市や伊東市などの伊豆半島の一部でも生産をされていて、ぐり茶の呼ばれる所以はこの地域から生まれています。ぐり茶が生まれたのは1930年頃のことで、当時のソ連(現ロシア)に蒸し時間を長くし釜炒り茶のように見える丸い形に仕上がるようにした緑茶を輸出され、それを玉緑茶と名付けられました。その後モロッコをはじめとした北アフリカにも輸出されていったが、現在では国内向けに生産需要が高まっています。製造工程は、蒸し→粗揉→揉捻→中揉とここまでは煎茶の蒸しの工程と同じですが、精揉の工程がありません。代わりに回転するドラムに茶葉を入れて熱風を通して茶葉を乾燥させます。蒸し時間は50秒前後で深蒸しと同程度です。ただ深蒸し茶よりも渋みが少なくまろやかな味わいとなっています。九州では釜炒り茶というイメージが強いですが、蒸し製(ぐり茶)のほうが圧倒的に多く製造されています。


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Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 03:38│Comments(0)お茶全般
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