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2019年02月22日

烏龍茶について その3

日本で初めて烏龍茶の存在が知られるようになったのは19世紀末頃です。1895年に下関条約により台湾が中国(当時の清)から日本に割譲され、事業目的で訪問した際に烏龍茶の存在を知ることとなりました。台湾から日本へ東方美人を中心に多く輸入されると、大正時代には銀座で烏龍茶の喫茶販売店が生まれ利用されるようになりました。戦後になって1970~80年代当時爆発的人気のあったピンクレディーが1979年、美容効果のために烏龍茶を愛飲されていることが話題となると爆発的な売れ行きとなり、当時の年間輸入量が2トンから280トンに急増しました。1981年に伊藤園が世界初の缶入りウーロン茶として商品化、すぐさまサントリーも缶入りを商品化販売されました。冷やしても美味しく手軽に飲むことができるとする日本独自のスタイルが生まれるきっかけとなりました。その後、焼酎を烏龍茶で割ったウーロン割りやカクテルが生まれ、2005年には冷やした烏龍茶を用いた茶漬けが発売されました。2007年に起きた中国製冷凍餃子問題で中国産食品の安全性に不安を感じる消費者が急増しやや影を沈めたが、近年では日本国内産茶葉を加工した烏龍茶を原料とした烏龍茶飲料が発売されています。
 私個人としては缶やペットボトルではなく本場の茶葉で作られた烏龍茶が旨いと思っていますが、日本の茶葉で日本国内の生産向けに烏龍茶づくりをされている茶商が少なからずいます。そのうちの一人が釜炒り茶柴本氏です。台湾の烏龍茶に近い茶を多くつくられ商品化されています。詳しくは釜炒り茶柴本のホームページ
  https://kamacha.jimdo.com/ をご参照ください。
 最近のアメリカでの大学で烏龍茶が乳がんの抑制効果があるいう論文が発表掲載されました。6種類の乳がん細胞株に対する生物学的効果を調査した結果、烏龍茶は乳がん細胞の増殖、および腫瘍形成において抑制的役割を果たしていることが判明され乳がんに対する化学的な抑制剤として大きな可能性があると結論付けられました。あくまでも可能性があるということですのではっきりとした話ではありませんが、予防効果があるのは間違いないといえそうです。


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Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 03:29│Comments(0)お茶全般
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