あ～茶んのお茶日記　

お茶はいうまでもなく農産物です。農産物は土地を利用して有用な植物を育成するもので、それを職業としているのが農業です。お茶もそれに含まれます。
　農業に関していうと、農業に従事している者いわば農業人口は年々減少していて、1990年には480万人以上いたのが数年前には200万人を下回ってしまいます。人口の減少に伴い高齢化による後継者不足や担い手不足が主な原因です。これまでこのブログに幾度と書いてきましたが、茶に至っては深刻な状況です。
　人類の文明（例えばメソポタミア、エジプト、中国などが有名です）には動物の家畜や農産物の栽培いわば農耕社会を築き上げ、多くの生産を生み出しさらに多くの人口を養い、国家の誕生へと至ったわけです。作物の管理や分配のための計算、農地管理のための測量が生じ、気候の変化と農作業の日程を知るための暦法が生まれ、これが数学の基礎となったわけです。日本でも古来から百姓として、江戸時代まで年貢などをめ、幾度となる事件や暴動が起こりつつも様々な変革期を乗り越えてきています。江戸になると百姓=農民という文化になり、田畑や家屋を所持し年貢や租税を負担する者とされました。江戸幕府をはじめとした領主は、本百姓数の維持増加に努め、平和が続いたことによる社会を図って耕地の開発も進んでいきました。次第に自立化が進み、村落や集落地域が確立していったのです。多様な生業を持つ者が増え、農業以外の複数の生業を持つ事で家計を維持されるようになっていきます。明治時代になり国策として近代的な紡績が行われるようになると、百姓の副業として養蚕が盛んに行われるようになります。その後、物流が発達し、戦間期（昭和の初めごろ）までにはは日本の各地でそれまでさまざまに行われてきた生業が農業に集約され、百姓は農家へと変化していったとされています。戦後になり農地改革が起こり農地の買収・譲渡が進むと自作農が増えていきました。農業協同組合法に基づく農事組合法人などの形態が生まれ、農家が法人化されるところが増えていき、規模拡大や機械化など、農業近代化の方向での経営の発展を目指していったが近年では急速な人口減少による減産、農産物価格の下落・低迷などで深刻化しています。