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2017年08月29日

番茶について

そろそろ8月も終わり、これからは9月いよいよ秋へと迎えます。秋になると、三番茶、四番茶、秋冬番茶と収穫期を迎えます。
ところで○○番茶の番茶というのはいろんな意味合いがあります。一般的には番茶とは「番外茶」、つまり規格外であり、品質の外れたもの、低級品の緑茶を指します。
 「番」という漢字は普段、一般的という意味があり、江戸時代中期になって一般庶民で出回った茶が番茶であったといわれています。番茶には様々な製法で作られたものがあり、茶の木から葉を摘み取って自然乾燥させただけの薬草茶の様なものから中国茶のような発酵茶まであります。番茶の定義は他にも柔らかな新芽でなく、硬化が進んだ茶葉を原料としたものや一度収穫した後遅れて伸びた茶葉(遅れ芽)を原料としたものも挙げられます。これが三番茶、四番茶、秋冬番茶を指します。元は晩茶といい、後に変化したものだという通説があります。
 番茶は近年になり標準化に確立されたが、全国各地で様々な製法で作られています。例えば、奈良県吉野地方で古くから伝わったとされるは日干(にっかん)番茶があります。これは天日干し番茶ともいわれ、茶葉をよく蒸した後、長くて一日以上天日で乾燥させ焙じて仕上がったものです。他には岡山県美作で伝わったとされる美作日干番茶や徳島の阿波晩茶、高知の碁石茶などがあります。阿波晩茶や碁石茶は揉捻した後長い時間発酵させ、十分に乾燥させて仕上がった茶です。これらの茶の摘み取りは7月から8月にかけてされます。
 また、番茶を培じて仕上げた茶をほうじ茶といい、北日本ではほうじ茶=番茶を指すところもあるが、実質的には別物であり、区分されます。


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Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 04:34│Comments(0)お茶全般
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