2017年06月20日
耕作放棄地

前にも述べましたが、茶の生産量や総面積は年々減り続いています。過疎化により農家の数が減少傾向にあるのが要因です。一年以上作付けしていない手放し状態の農地を耕作放棄地あるいは荒廃農地といいます。2010年の調査によれば静岡県にある耕作放棄地は約12500ha.あります。その半数近くが所有者のわからないものです。耕作放棄地は年々減っています。それでも茶の耕作放棄地はあちらこちらで見かけます。
写真の茶畑は牧之原台地内の所有のものです。時期の経過はわかりませんが、ここまで伸びてしまうと修復は難しいです。この付近では放棄地かわ所々に点在しています。この付近の放棄地は所有者自らが何らかの都合でできなくなって放置されたとされています。売却などをしない限り、土地の権限は所有者にあります。
耕作放棄地の増加は、病害虫の発生源や有害鳥獣の住処の増加などにより、周辺農地に悪影響を及ぼしてしまいます。耕作放棄地の発生防止に備え、県や市町村、農林水産省などは再生使用のための支援事業を打ち出しています。新規就農を目指す農業者や企業や法人に対して耕作放棄地を借り入れて再生作業を行えるようになり、再生後の土地作りや作付に対する支援制度があります。川根で甜茶作りの会社を立ち上げるなど、近年ではこのような取組が顕著に見受けられます。(苗木体験参照)
Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 10:18│Comments(0)
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