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2023年11月14日

狭山茶について その5 埼玉県の茶について

狭山茶について その5 埼玉県の茶について
狭山茶について その5 埼玉県の茶について
令和4年産の埼玉県のお茶の栽培面積は729haで全国第8位に、荒茶生産量は729tで全国第8位となっています。基本的には一部を除いて1番茶、2番茶の年に2回の収穫がベースとなっています。これは寒冷な場所であることや都市近郊で土地価格が高いことなどの制約があることが静岡や鹿児島、宇治と比べて生産量が少ない要因となっています。狭山茶の6割程度を入間市が占めており、次いで所沢市、狭山市となっています。狭山茶の主産地は入間市といっても過言ではありません。ただ入間茶といわれないのは入間市と狭山市の名称が入れ替わっているのが背景にあります。狭山茶の狭山は狭山丘陵から基づき、拠点は元狭山村だといえます。元狭山村は1958(昭和33)年に1/3が入間市に、2/3が東京都瑞穂町へ編入されました。狭山丘陵は入間市から所沢市にかけて横たわっている丘陵であり、狭山市は含まれていません。実際入間市の1/4以下程です。(入間市が約240haに対し狭山市は約56ha) 農家が自ら栽培した葉を製茶し、販売までを一貫して行う「自園・自製・自販」で賄っているほか、狭山茶のみを専門に取り扱う農協を組織としています。
 埼玉県茶業研究所などで埼玉県独自に育成・誕生した品種が多くあります。「さやまかおり」「ふくみどり」「ほくめい」「むさしかおり」などが挙げられます。ちなみにさやまかおりは釜炒り茶柴本さん含め静岡県でも栽培されているところが少なからずあります。
 狭山茶は昭和50(1975)年をピークに減少傾向にあります。(昭和50年の生産量は2949t、面積は3380ha)東京のベッドタウン化による人口急増と住宅や商工業施設の建設により茶園が減少したことが背景の要因です。そんななかでも入間市では茶文化を後世へつないでいくために狭山茶をみんなで盛り上げようという条例(おいしい狭山茶大好き条例)がつくられました。入間市は主産地として県茶品評会・関東茶品評会・全国手揉み茶品評会において、1等1席(農林水産大臣賞)を毎年のように獲得しており、全国手揉み茶品評会が最も強く今年も日本一に輝いています。
 狭山茶は地域団体商標にも登録されていて、狭山茶ロゴマークもあります。(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0904/sayamacyarogo.html参照)入間市においては茶をメインテーマとした入間市博物館があり、入間市の歴史・民俗・自然・化学と茶の世界の常設展示があります。静岡でいうとふじのくに茶の都ミュージアムのような施設です。写真は今年初めて所沢で茶フェス喫茶来が開催されたときの所沢市茶業協会のブースです。入間市博物館については https://www.alit.city.iruma.saitama.jp/ をご覧ください。


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Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 06:48│Comments(0)お茶全般お茶紀行
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