2021年10月25日
秋整枝のタイミング

ほとんどのところでは秋冬番の収穫を終え今年の生産が終了されています。あとは来年の一番茶にむけてならし(秋整枝)をするところもあろうかと思われます。ただ秋整枝をするのに芽の状態で適格か否か分かれます。まずは写真をご覧下さい。写真は今年の摘採が終えたばかりの牧之原台地の茶園です。畝ごとに芽の状態がバラバラになっているのがお分かりでしょうか。一番左は二番茶後に台切り(深刈り)をしたものでその隣が今年の摘採が終えたばかりの状態、その隣からはまだ何もされていない状態です。何もされていない状態つまりは伸びきってしまうとこのようになってしまいます。このように樹勢が進んでいる場合は本来ならば秋冬番の生産が始まる前に行うのが良いとされています。この場合芽数が多い場合は5~7㎝程度上の高さで整枝するのが良いでしょう。このように樹勢のいい(芽数の多い)畑から整枝を行ったあとで秋冬番に入るのがベストとされます。牧之原の場合だと10月上旬辺りとされています。先週は一時期冷え込みましたが再び気温が上昇する傾向にあります。これは昨年もそうでした。こうなると収穫後にも遅れ芽が発生する状況になります。気温の変化を鑑みて整枝作業を行う時期をみるのが良いでしょう。だいたい平均気温が16~18℃が適期とされています。樹勢が悪い(低い)状態だったり芽数が少ない茶園では整枝はせず、春先に行った方が良いともいえます。頂芽を残しておくことが良いとされ、冬芽(=来年の新芽)を充実させておくことが重要であるといえます。