› あ~茶んのお茶日記  › お茶全般 › 有機について その1

2019年11月28日

有機について その1

有機物とか有機野菜なんていう言葉を耳にしたりモチーフにしたりすることがあるのではないかと思います。そんな有機について語りたいと思います。有機とは科学的に合成された肥料や農薬といった改良資材を3年以上使用しないで栽培して作られることです。英語ではオーガニックといいます。
 反対に化学肥料や合成の農薬を使用している一般的な栽培を慣行栽培といいます。農薬には防除のための除草剤や殺虫剤が使用されているのがほとんどです。ただ化学繊維の含まれた肥料や農薬を大量に使用されてきたことで環境問題となり農薬の使用基準の見直しや改正が進められてきました。今世紀にはいってから農薬取締法が改正されて農薬登録されたものが定められたもので使用することを義務付けられたことで制限はされています。一方で化学肥料や農薬を使用することが環境への破壊によって人間社会や自然生態系への危機につながると考える研究家がいました。「豊かな地力と多様な生態系に支えられた土壌から生み出された健康的で食味の良い食べ物を通して、自立した生産者と消費者が密接に結び付き、それにより地域の社会や文化の発展と、安定した永続的で幸福な生活の実現を図る」ことを目指し、こうした農業のあり方を「有機農業」と名付けられました。1990年代から有機農業と減農薬農業の研究が本格的に始まるようになり、1992年には農水省が新政策を提唱し99年にJAS法が改正されました。日本農林規格 Japanese Agricultural Standard は農・林・水・畜産物およびその加工品の品質保証の規格で加工食品などの製品でJASマークが付いています。2000年に「有機JAS」の規格ができ、これによって名称や原材料名(原産国名)、産地名、内容量、保存方法、製造者(輸入者)を明記することが義務付けられました。また、有機栽培または有機農産物、オーガニックという表記も義務づけられています。他に条件としては種まきから植え付けまで2年以上農薬や肥料を使用しないこと、遺伝子組み換えの種苗を使用しないことなどがあります。茶も有機JASの規格の対象に含まれ認証を受けた茶園で基準に従い生産された生葉を基準に従い製造されたものが「有機茶」として販売できます。有機は手間やコストがかかることもあり実際には登録に至るまでのハードルは高いとされています。茶に至ってはまだ限られた所でしかなく規格外での表記だったり曖昧な部分もあるなど基準に反しているところも見受けられます。まだまだ課題がありそうです。


同じカテゴリー(お茶全般)の記事
内田式茶摘み鋏
内田式茶摘み鋏(2025-05-12 22:00)

GWも終わり
GWも終わり(2025-05-07 11:36)

今年の一番茶は
今年の一番茶は(2025-05-01 17:24)

フジエダオンパク2025
フジエダオンパク2025(2025-04-27 15:56)

生産間近に
生産間近に(2025-04-22 12:26)


Posted by あ~茶ん@EcoGreenTea at 05:55│Comments(0)お茶全般
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
有機について その1
    コメント(0)