CTC製法の紅茶

あ~茶ん@EcoGreenTea

2021年11月09日 05:57





11月1日は紅茶の日であることにちなんで日本紅茶協会では11月を紅茶月と定めています。紅茶についてはこれまでにも掲載してきました。紅茶の基本的な工程は萎凋(生葉を萎えらせ柔らかくする)→揉捻(加圧しながら酸化発酵)→解きほぐし・ふるい分け→発酵→乾燥→仕上げとなっていてこれをオーソドックス製法とも呼ばれます。それとは別にCTC製法という工程があります。CTCとはCrush(つぶす)Tear(引き裂く)Curl(丸める)の語源から来ていてこれは揉捻処理で用いられますが、押しつぶすことによってより細かくゴマ粒のように葉が丸められてボール状に形成されていきます。CTC機という突起のついた2本のローラーの間からねじりながら圧搾していきます。アッサムやスリランカで作られる紅茶の製法に多く用いられています。近年ではローターベインという機械が使われています。円筒内にスクリューで茶葉を押し込んで圧搾、切断をしていきます。オーソドックス製法の解きほぐし・ふるい分けの代わりに使用される工程といえます。日本国内でも最新の機械として導入されています。写真(3枚目)は県農林技術研究所茶業研究センター・発酵茶ラボにあるものです。CTC製法で作られた紅茶はしっかりと発酵されているので品質が安定し深い香りや味わいが感じられます。写真1と2枚目はCTC製法で作られた紅茶、ヒギンス紅茶です。ハロルド・R・ヒギンス氏によって1942年に英国に創業されたヒギンス社は、今ではエリザベス女王の御用達店としてコーヒーや紅茶としての製造販売店として注目されていて、国内では東京と神戸に店を構えています。 HRヒギンスのホームページ https://www.bask-kobe.com/ からオンラインショッピングもあります。

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