清水の茶について その5

あ~茶ん@EcoGreenTea

2025年02月22日 17:10


 
清水のお茶は1990年代になるまで知名度はそれほど高くありませんでした。1990年代後半になると清水の茶の生産量が落ち込み、清水内にある製茶工場が次々と閉鎖されていくようになりました。これに危機感をもった茶関係者たちは茶業を盛り上げようとブランド化を図りました。それがまちこです。まちことは「静7132」という1960年代に静岡県茶業試験場で「やぶきた」の実生(みしょう)から選抜され育成された品種ですが、この名称は静岡県茶業試験場の「静」のと系統番号(管理番号)の「7132」の組み合わせで登録されたためこのような名称となっています。害虫凍霜害に強く樹勢に良い特徴のある品種で陽当たりの悪い茶園でも育つといわれてきました。清水の北部茂畑地区にある望月哲郎さんという茶農家が1990年頃にこの静7132を勧められ苗木を植えられました。つまりまちこの生みの親です。では「まちこ」と呼ばれる所以はそこでお茶摘みをしていた松花真知子さんからとった名前です。ご自身でこの静7132の茶を商品化しようとネーミングしその5年後に商品化されました。静7132は桜葉の香りを漂わせる甘い香りが持ち味です。幸せのお茶まちこという商品名でJAしみずの店舗やエスパルスドリームプラザ、日本平夢テラスなどの店舗で販売されています。
清水では2021年度において、およそ180haもの面積209tものの生産量を誇っています。両河内・小島・庵原・日本平と清水北部山側から南部まで広域にわたって茶園がくりひろげられています。標高が200から600mの丘陵となっており富士山が見渡せ運が良ければ雲海を見ることができるそうです。両河内地区では毎年静岡茶市場で行われる初取引の最高値となったお茶「高嶺の香(たかねのはな)」があり毎年手摘みが行われています。また和紅茶や高品質なボトルティーもブランド化され販売されています。民放番組「ごちそうカントリー」でも紹介されています。以下の動画をご覧ください。

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