古茶について
古茶にはいろんな読み方があります、”ふるちゃ”とも”こちゃ”とも読みますが、”ひねちゃ”とも読むこともあります。意味としては、新茶以前につくられた茶のことをいい、ふるい茶のことをあらわします。また、ひねるは古びる、混ぜるという意味もあり、ふるいにかけてブレンドすることもあらわします。つまり
仕上げ茶のこともそう呼ぶこともあります。
『山科家礼記』という書物には、1491(延徳3)年4月20日条に「古茶無上」と記事が書かれています。この時期あたりから宇治茶がブランド化されていることが時代の背景で読み取れます。無上とは濃い茶のことをいいます。等級では最上であり、天皇家や御用家に献上されました。これ以降茶産地が多く広がり、
茶の湯へとつながっていくことになります。
また、古茶を用いた俳句や短歌が多く用いられています。古茶の季語は夏です。
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