アフリカの茶生産
アフリカで茶栽培がはじまったのはケニアであり、イギリスの植民地支配時代の20世紀初頭にアッサム種を苗木を植えたのが始まりとされています。それ以降世界3位の茶生産と面積を誇っています。(ケニアの茶
その1 その2参照) ケニアに次いで生産が多いのがウガンダという国です。ウガンダはケニアの西隣りに位置している国で、アフリカ最大の湖ビクトリア湖があり、高原に覆われた湿地帯です。ケニアと同様、イギリスの植民地支配下の元でケニアから伝わったとされています。約56,000tの生産量はアフリカで2番目(世界で13位、日本は12位)となっています。次に多いのがタンザニアです。タンザニアはウガンダの南に位置しアフリカ最高峰キリマンジャロがある国です。コーヒーの産地としても知られていますが、キリマンジャロがある中部の高原地域で茶栽培が多く行われています。さらにタンザニアから南部にはルワンダやモザンビークといった国があり国土全体が高原地域で肥沃な土壌をもっているため茶の生産も多くされています。ルワンダはかつてはケニアに次いで多かったのですが、内戦が度々起こったことで操業がストップしたことも響いています。その他、エチオピアや南アフリカ、カメルーン、コンゴなどといった赤道直下に近いアフリカ中東部の高原地域では茶の生産がなされています。アフリカの茶の大半は輸出されています。アフリカ全体の茶の面積は世界の全体の約10%にあたる約55万haあり、茶の生産量は73万tを超え世界の約12%を占めています。詳しくはアフリカ大陸の茶(前半)の解説をご覧下さい。
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