関口隆吉
JR菊川駅前に関口隆吉(1836-1889)の銅像が建てられました。関口隆吉は初代静岡県知事として名高い人物ですが、幕末維新から新時代の確立のために尽力された英雄とされています。関口は天保7(1836)年に江戸本所(墨田区)で生まれ、兵法を学び大政奉還を幕臣として迎えます。15代将軍徳川慶喜の警護役に務め勝海舟(1823-1899〉や山岡鉄舟(1836-1888)らと盟約を結び、慶喜を駿河に遷されました。明治3(1870)年現在の静岡県菊川市月岡に家で居を移し、中条景昭(1827- 1896)ら移住した旧幕臣たちとともに
牧之原台地の開拓に着手されました。その後明治19(1886)年に地方官官制公布により初代静岡県知事に任命されたが、明治22(1889)年4月、自身が敷設に尽力した東海道線開通試運転のためトロッコに乗車中に車との衝突事故に遭い、左足足首打撲骨折の重傷を負ってしまい、この傷からの破傷風が致命傷となり、同年5月に亡くなるという非業の死を遂げてしまいます。この功績が称えられ今年1月に菊川駅前に銅像が建てられるようになりました。
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