鹿児島茶 その1
大河ドラマでは「西郷どん」がブレイクされていますが、その舞台となっている鹿児島は生産量、栽培面積が共に静岡に次いで第2位を誇ります。
鹿児島に茶をもたらしたのは鎌倉時代初期の平家の落人だと伝えられkていますが、記録として残っているのは1319年から20年頃にかけて京都宇治から来た寺の住持が吉松(湧水町)の般若寺で栽培したものが最初であるとされています。江戸時代になると薩摩藩が茶の栽培を奨励し藩内各地で栽培されるようになり、開国をきっかけとして輸出用茶葉の栽培が盛んになっていきました。1887(明治20)年に鹿児島県茶業組合が結成され品質向上が図られ、1975年(昭和40年)頃から本格的な増産が行われるようになりました。まだ当時は鹿児島茶の知名度が低かったため単独では市場に受け入れられなかったた他産地のブレンド用として流通していましたが、1985(昭和60)年頃から独自ブランドとしての知名度を高め「かごしま茶」というブランド名が用いられるようになっていきました。
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