川根茶 

あ~茶ん@EcoGreenTea

2017年08月10日 04:32

静岡茶は静岡各地に茶園があり、その地域の茶がブランドされているという話をしました。
今回はその中から川根茶について話をします。川根は島田市北部(旧川根町)と川根本町を指します。大井川の中流から上流にかけてをまたいだ地域で山間にあります。蒸気機関車も走っている大井川鉄道を駆け巡っています。
 茶園面積は川根全体で1000ha程です。ちなみに牧之原市が2600haと県内で最も広く、次いで静岡市が約2400haと、掛川市が約2300ha、旧川根を除いた島田市が約1900ha、菊川市が約1700haとなっています。
 川根には16世紀頃に茶がもたらされていたといわれ、17世紀初頭に租税として上納された記録があります。次第に川根の各地で集団開墾がなされ、江戸時代後期までには茶商が営まれ仕上げ茶の製法技術がされていきました。菊川や牧之原の開墾は幕末以降なのでそれよりも前から栽培が盛んに行われていたということです。明治にはいり、静岡県内各地で茶の輸出が盛んになると川根地域も徐々に生産量が増大していきました。1885年に川根茶業組合が結成され、次第に手揉み製法や機械技術が向上させるための体制が確立されていくようになりました。その結果、1964年には茶業界で初めて天皇杯を受賞され、高級茶として名を馳せられました。ただ、1970年代をピークに茶の生産量は減少傾向にあります。
川根は各地で標高差のずれがあるため地域の生産もそれぞれ異なります。一番茶の生産が始まる時期も変わってきますが、おおむね5月中旬ごろからです。一番茶から秋冬番までやるところもあれば、一番のみで終わるところもあります。川根茶は在来種もあり無農薬の茶園が多くあります。動画は大井川鉄道地名(じな)駅周辺で日本一短いトンネルで機関車を撮ったものです。地名は川根本町南部に位置しています。



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