ミャンマーの茶 その2
ミャンマーで茶の栽培がはじまったのは12世紀のパガン王朝の王がミャンマー北部ナムサンに居住するパラウン族に茶種を与えたのがはじまりだといわれています。シャン州にあるナムサンは同国最大の茶産地であり樹齢が800年近くの巨木も現存されているそうです。様々な茶が作られており、緑茶(釜炒り茶)や紅茶が主に作られています。ナムサンは1500m近くの山々に覆われた地域にあり、夏の雨期には2000㎜程度の雨が降ります。冬間は乾季となります。自然仕立ての栽培となっていて、たいていは
手摘みで収穫され工場で生産されます。年間で12万トン余り(2020年調査)で世界第9位の生産量で日本よりも多く生産されています。(日本は10万弱で13位) このナムサンのあるシャン州では天然資源が多くとれる場所です。しかしながらイギリスの植民地支配から強制労働など人権侵害もあるほか、
黄金の三角地帯といわれる麻薬の密造地帯でもあったため治安がとても悪いとされています。
ミャンマー国民は庶民の茶としてラベッソーやラベッチャを消費されていますが、ラペイエと呼ばれるブラックティーに砂糖や練乳をたっぷり加えられた甘い紅茶も多く飲まれています。今年の世界お茶まつりの路上茶屋ではミャンマーのラペイエが出されました。
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