やぶきた一族
日本茶の生産の75%がやぶきた原産であるということは以前にも取り上げましたが、その他の
品種に関してをもう少し探ってみましょう。
べにふうきはアッサム系の品種からできています。やぶきたは杉山彦三郎(1857 - 1941)が清水で見つけ、その後茶業試験場で育成に当たってきました。そして近年、やぶきたの老齢化により優良品種を出すため、多くの交配種が生み出されました。交配種は各々の味や香りに特徴や個性をもたらします。
自然交雑は静岡県茶業試験場で実生された品種です。人工交配された品種は県外の品種から改良交配されたものがほとんどです。「あさつゆ」は宇治の在来種から実生されたものです。あさつゆとやぶきたが交配し、「さえみどり」という交配種が生まれました。また、あさつゆと「静7132」の交配種が「つゆひかり」です。このつゆひかりについては次回詳しく話すことにします。また、「印雑131」とやぶきたが掛け合わせてできたものが「藤かおり」です。
藤枝の茶参照。
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