茶の産地
これまで様々な茶の品目や分類についてふれてきましたが日本で栽培している茶についてをふれていきます。日本で初めて茶がもたらされたのは滋賀県の比叡山といわれています。それ以降栄西(1141‐1215)が中国から茶樹を植え九州の各地に茶園を開いて以降、京都など関西から関東にかけて地域で茶の生産をされてきました。チャノキは元来亜熱帯地域の原産の常緑植物ですが、世界で目を見ると概ね北緯45度から南緯45度まで広範囲で栽培がされているとみられます。北緯45度線は中国東北部(黒竜江省・吉林省)、北海道宗谷岬をすっぽり入ります。一方南緯45度は南米アルゼンチンやチリ南部を位置します。実はアルゼンチンは近年茶の生産栽培が盛んなのです。一般的にはあまり知られていませんが世界緑茶文化の記事の掲載で取り上げられていました。
ヤマチャは日本全国各地に存在し北は北海道、南は沖縄まであったといわれています。現在北海道では茶の栽培をされている茶園は存在していないと見ています。日本で最も北で茶の栽培をされているといわれているのが青森県黒石で、栽培はされているかはわからないが茶園は存在しています(調査済み)。茶の栽培をされているとされる北限の茶の生産地は秋田県北部の能代とされています。ここは生産者が存在しテレビでも放映されました。一方南部の沖縄では1627(寛永4)年に琉球王子が鹿児島からチャノキを植えたのがはじまりだと書物で記されています。現在でも本島北部を中心に茶園が点在しやんばる茶や沖縄紅茶がブランド化されています。茶園はほぼ全国にあります。そのうち栽培面積が最も広く生産量が多いのが静岡県です。
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