薪炒り番茶

あ~茶ん@EcoGreenTea

2018年02月28日 04:03







 茶の栽培は年々減少していす。昨年の静岡県の茶の生産量は前年に比べてわずかながら減っています。高齢化で続けられなくなり、致し方なく放棄せざるを得ません。放棄したチャノキはどんどんと伸びていきます。そうした中で新たな取り組みでお茶づくりをされておられます。それが薪入り番茶というものです。これは静岡新聞にも掲載されました。この薪炒り番茶は数年前から川根で始められ、今年の1月から菊川で工場を建てて現在も生産稼働しています。3月半ばまで生産稼働されるそうです。実は私も随時仕事に携わっております。軽トラに乗っている方が菊川工場創設者の三嶋光博氏で通称ラッコさんと呼ばれています。私は昨年フェイスブックでこの番茶を知り菊川に滞在していたラッコさんと出会いました。
話を戻りますが、薪炒り番茶は寒茶と同様寒い時期に作られえる茶で、技法の発祥は奈良県に伝わるものだといわれています。放棄して三年以上たったチャノキをブッシュで刈り取ります。長年経ったチャノキはミネラル成分が豊富にあり枝葉が成長しきっています。菊川周辺の放棄地の他、静岡市の山間地(足久保から梅ヶ島あたり)まで求めて行くこともあります。極寒の時期の雪山の山地に刈り取りに向かうのはリスクが生じる作業ですがこの辺りは日本のヤマチャに当たる場所(松下智氏の『ヤマチャの研究』から)でもあり無肥料で葉の量の少ない自然栽培の枝葉を厳選して収穫されます。刈り取った茶葉は工場に持ち戻った後粉砕機にかけ、薪を燃料とする炉釜で火いれをします。それを半年間熟成させて再び火いれをして完成です。完成するのには約半年後ということになります。カフェインが極めて少なく、苦みがない程よい茶です。三年番茶ともいわれてます。販売ルートはネットゲリラというサイト http://my.shadowcity.jp/ からのネット販売からの注文となりますが、毎月第三日曜の午前中に藤枝の蓮花寺池公園で開催される藤枝れんげじオーガニックマーケットというので薪炒り番茶の販売がされています。ちなみに釜炒り茶柴本も不定期ですがおられます。

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